その２はストーリーを振り返ってみたいと思います。
公式あらすじの下からはネタバレも含みます！
１度しか観ていないので、記憶違いや、時系列違いがあると思いますが、ご容赦ください。
あらすじ
時は19世紀末パリ、ベル・エポックと呼ばれる都市文化の華やかさとは裏腹に、汚職と貧困が蔓延り、一部の民衆の間には無政府主義の思想が浸透していた。
そんなパリの街へ、青年オクターヴが姉のアンブルと共に帰って来る。二人の目的は、幼い頃、資産家の父を殺害した母と叔父達への復讐であった。父の死後、母は叔父と再婚。姉弟は田舎の寄宿学校を卒業した後、オクターヴは新聞記者に、アンブルは歌手となって暮らしていたが、祖父の葬儀を機にパリへ戻った。怪しげな下宿に移り住む二人に、素性の分からない男ヴァランタンが近づいて来る。やがて姉弟の企みは、異父弟ミッシェル、その許嫁エルミーヌをも巻き込んでゆく…。
古代ギリシアの作家アイスキュロスの悲劇作品三部作「オレステイア」をモチーフに、亡霊たち、忘れ去られた記憶、過去と現在、姉と弟の想いが交錯する。復讐の女神達（エリーニュス）が見下ろすガラス屋根の下、復讐劇の幕が上がる…！
宝塚歌劇公式HPより https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2022/fuyugasuminopari/index.html
第一幕
ディズニーのお化け屋敷のようなプロローグ。初日映像を見て「ゾンビがでるのか。」と思ったのもこのシーン。
下宿の場面になって、「あ、ゾンビメイクはゾンビじゃなくて、市民（貴族じゃない人）ってことなのか！」と理解。専科の一樹千尋さんと、花組にやってきた美風舞良さんのベテランコンビが一気に明るい下宿の空気に変える。このシーンで気になったのがシルヴァン（侑輝 大弥）の動き。誰かに合わせてる？という違和感あり。
オクターヴはアンブルとも出会えて、父を殺した、クロエ、ギョーム、ブノワ３人への復讐を誓い合います。
いよいよお屋敷の昼食会。ミッシェル・エルミーヌのキラキラペアが光る。そしてカミナリがどど～～んと落ちるシーン。細かいセリフが思い出せませんが、オクターヴがズバズバ（父さんがいないのが当たり前になってる！！みたいな）言っている感じ。カミナリが落ちた時のクロエとギョームのフリーズ具合で気まずさMAX！！オーギュスト（オクターヴの父・和海しょう）も後ろ歩いてるぅ～～～！！
初日の映像で観たやつや～～
その後は、オクターヴが警視総監ギョームの手先だと思っていたヴァランタンに襲われる。誤解は解け、ヴァランタンとシルヴァンがアナーキストだとわかる。
アンブルは復讐の為、ブノワに近づいて、愛人みたいな振る舞いをする。
それに嫉妬するオクターヴ。
家まで様子を見に来た、エルミーヌとオクターヴが昼間の巴里の街でデート（楽しそう）
夕方、手紙でよびだされた場所で、ブノワとアパッシュ３人（チンピラみたいな感じ）に襲われ、全員殺してしまう。
ちょっと待って！待って～～！展開早くない？一人殺しちゃったの？もう？
オクターヴつかまっちゃうじゃん！２幕どうなるの？話の予想、全然つかないっ！
第二幕
屋敷の庭から始まる。
「３人の水死体があがったらしいぞ」「ブノワさん、行方不明みたい」的なセリフが飛び交っていた。（気がする）
下宿でエリーニュスにめっちゃ囲まれるオクターヴ。（つかまってはいない）
アンブルが抱きしめます。（首のスカーフを結んでくれるぅ～～）
アンブルが歌手をしているカフェにアナーキストだったシルヴァン（侑輝 大弥）が爆弾を持って現れる。テロをとめようとするオクターヴともみ合いに…
爆発はしたが、命を落とす人はいなかった。
シルヴァンは警察につかまり、極刑に。
ケガをしたオクターヴは下宿のジャコブ爺に手当してもらう。ジャコブ爺はなんと元医者で、しかもオクターヴの屋敷でオーギュストに雇われていた！そこで、アンブルとイネスはクロエの連れ子で、オクターヴはオーギュストが別で作った子だと知る。
オクターヴとアンブルは血がつながっていない
イネスというもう一人の姉がいたことも思い出す。イネスにまつわる記憶は「自分の心に素直になるの」と言っていたこと。
子供の頃のことを思い出すが、優しかった父の記憶がでてこない
屋敷の食卓へ。執事にヴァランタンが混ざっている。料理はなかなかでてこない。
みんながいら立っているところに、料理がやっときた。
給仕をしだしたと思ったら、ナイフでギョームに襲い掛かるヴァランタン。ここから修羅場に。
襲われたギョームはケガで済んだ様子。オクターヴが問い詰める。
イネスはオーギュストに無理やり結婚をさせられそうになり、自害した。ギョームもクロエも「オーギュストのせいだ」という。
オーギュストが悪事をもみ消していたギョーム。そんなギョームにもみ消された人の亡霊となり、ブルジョワを憎むヴァランタン。
オクターヴはヴァランタンのことも銃殺。
結局、その事件ももみ消され、ギョームもクロエへの復讐は果たさず。
自分が信じていた優しい父はなんだったのか。復讐に取りつかれた自分がなんだったのか。
自分の罪は消えない、そして、このまま生きていかなくてはならない。
アンブルは血のつながりがないことは知っているはずなのに、「姉と弟して生きていこう」と告げそれを受け入れるオクターヴ。
冬霞の巴里に消えていく二人…
フィナーレ
赤と黒のお衣装でのタンゴで、ペアがどんどん組変わっていくタイプでした。
めちゃくちゃかっこよかったです！！
男役×男役もたまらんです。ゾンビっぽいメイクの聖乃 あすかくんとのからみはドキドキしちゃいました！
星空美咲ちゃんとのデュエットもありましたが、最後はひとこちゃんがソロでタンゴ。
これもすごくかっこよかったです！
だら子の疑問
・ミステリーではなかったの？？（←真犯人がいると思っていた人）
・ブノワさん、行方不明のままって言われてたけど、誰がどこに隠したの？あの時のオクターヴくんやアンブルには無理だったよね？ついでにチンピラ三人、沈めたの誰？
・みんな、いろんな秘密持ってたけど、１こくらい教えて～～
・イネスのことがイマイチよくわからない！なんで無理やり結婚させられそうなだけで自殺？？オーギュストに手をだされました？？
・ギョームとクロエはオーギュストが悪いと言っていたが、どんな悪事をしたのかがイマイチわからず。
・もともと血がつながっていないことを知っていたアンブルは父さんを殺した３人に復讐する必要あったの？
指田先生が伝えたかったことは？
だら子なりに考えてみました。
・復讐ってやっぱり誰も幸せにならないよね。
・死人に口なし。
・なんだかんだ言って、ブルジョワが生き残って、アナーキストは死にました。
・永久輝 せあの眉間のシワええやろ？
・永久輝 せあの苦悩する姿、たまらんやろ？
まとめ
まず、ミステリーものかと思ってしまって、復讐すべき犯人がその３人ではないのでは？真犯人がいるのでは？と思っていたので、だいぶずれた観方をしていたのが、大失敗ですね。１幕終わりでブノワさんを殺してしまったところで、それに気づきました（笑）
モチーフと言われる「オレステイア三部作」も少し読んでみましたが、いろいろ変わっているので疑問を解決してくれるような参考にはなりませんでした（笑）
だら子的には、永久輝 せあ様の眉間のシワや、苦悩する姿がたっぷり見られたので、大満足です！大劇場ではこういう作品は難しいと思うので、別箱公演にピッタリの作品だったと思います。
疑問はいくつか残ったし、１回では観きれなかったので、もう１回観たいという気持ちが強いですが、それもこれも霞のようにふわっとしておきましょう。
スカイステージさん、放送楽しみにしていま～す！
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