3回しか上演されなかったこの公演。ご縁があって、初日を観劇させていただいておりました。感想書こうか悩んでおりましたが、記録として残しておこうと思います。
写真は観劇前にレストランフェリエでいただいたヴィオレランチ~SORA~です。
はじめに
実はムラの初日に行ったことがなく、初めての初日体験だったのですが、キキちゃんのトップお披露目ということもあってか、すっかりお祭りムード。
あちらこちらで「おめでとう」「よかったね」という声が聞こえ、キャトルレーヴはお店の外まで大行列。改札を通った後のたまご型のスチール写真も、新しい並びや写真に人だかりができていました。
ふと気が付くと演出家の先生がお近くにいたりして、「やっぱりムラってすごい」と思っただら子でした。
このあとこの作品が、再演されるのか、初日の映像だけ残っているのか、もう二度と観ることはできないのかはわからないので、ストーリーもネタバレします。避けたい方はお戻りください。
PAGAD(パガド)
“パガド”とは、タロットカードの一枚目、“奇術師”のカード。
宝塚公式HPより https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2023/pagado/info.html
18世紀の南仏。ロマの青年ジョゼフは、人の未来を予見する“不思議な力”を持つ母を魔女として処刑した、ド・モンターニュ子爵に復讐するため、母親譲りの“力”を使い、ある大勝負に打って出る。彼の持つ“力”とは、当時ウィーンのドクトル・メスマーが提唱していた“催眠療法”。
ジョゼフは自身を“カリオストロ伯爵”と名乗り、難病に苦しむ貴族らを治癒しながら欧州を行脚、各地で名声を轟かせる。そして再び訪れた南仏で、彼はある子爵から秘密裏に往診を請われることに。その子爵こそ、彼の宿敵であるド・モンターニュ。そして引き合わされた患者は、マリー・アントワネットに生き写しの美しい令嬢だった…
アレクサンドル・デュマ・ペール作のピカレスク小説をベースとした映画を元に、稀代の奇術師と名高いカリオストロ伯爵の愛と復讐を描く、ドラマティックなミュージカル作品。
なおこの公演は、宙組新トップコンビ芹香斗亜と春乃さくらの大劇場お披露目公演となります。
トップお披露目!おめでとうキキちゃん!(ジョゼフ・バルサモ/芹香 斗亜)
幕開き、キキちゃんの登場で、会場中割れんばかりの拍手に包まれました!登場から銀橋に差し掛かるまで、拍手の渦でした。会場中から「キキちゃん、トップおめでとう!!」というメッセージをビンビン感じで、だら子はすでに号泣。「これがお披露目公演の初日!!」というのを感じることができました。
タロットの奇術師のカード(PAGAD)をお客さんに渡すというパフォーマンスもあって声があがりました。
ジョゼフは復讐に囚われて「不思議な力」を正しい方向に使えず、カリスマ的なカリオストロ伯爵となって、ヒロイン、ロレンツァにも歪んだ愛で、催眠術をかけまくるという、かなりダークなものでしたが、ひたすらかっこいいキキちゃんの術が客席にもかかっていたように思います。
追い詰められたラストのシーンは舞台の真ん中の盆に台がせり上がってきて、シャーロックホームズやカジノロワイヤルを思い出しました。今回はゆりかさんではなく、ジルベールずんちゃんとの戦闘。戦闘には勝ちますが、ジルベールをかばうロレンツァと真実の愛に気づき自ら飛び降りてしまいます。
そのシーンにもでてきますが、ジョゼフの子供時代をやっていた、107期の風翔夕くんも印象的でした。
時は流れて1789年、パリからウイーンへと逃れてきたロレンツァとジルベールの前に現れた仮面をつけた男が…
ということでこれもなんだかシャーロックホームズを思い出すような、「どこかで生きてる!!」と思わせてくれる終わり方でした。
お披露目公演でいきなり2役のさくらちゃん(ロレンツァ/マリー・アントワネット/春乃 さくら)
今回のヒロイン、ロレンツァは王妃マリー・アントワネットに瓜二つという設定。
しかもロレンツァはほぼ催眠術をかけられているという状態で実質3役分くらいあったような気がしますが、それぞれの役をしっかり演じ分けていて、お披露目公演にして確かな実力を見せてくれていたと思います。
ロレンツァが催眠術をかけられてマリーアントワネットになりきるところと、本物のマリーアントワネットの時はやはり違っていたのが印象的でした。
観劇した時はストーリーを追っていたのもあるので、話を理解している状態でもう一度観たかったです。
金髪近衛隊はオスカルってことですか?ずんちゃん(ジルベール・ドロセン/桜木 みなと)
ヒロインロレンツァは、最初から最後までジルベールが好きという、お披露目公演これでいいのか?という設定でしたが、そんなロレンツァを一生懸命守りたいけど、守りきれなかったり、ジョゼフに催眠術をかけられたり、かけられないようにがんばったり、ちょっと抜けてるキラキラヒーローがステキでした。
金髪と軍服姿がめちゃくちゃ似合ってましたし、「これからは君に全てを捧げる。君を守る」と、優しい言葉を言ってくれたりしてまさに「王子様っ!」(近衛兵ですがww)って思いました。
上手の方に走るシーンがあって、「足はやっ!!」って思ったのが印象的でした。
思ってた程悪くないのでは?な、もえこちゃん(ド・モンターニュ子爵/瑠風 輝)
ジョゼフのお母さん、マリア(小春乃さよ)に絞首刑の判決をだして、うらみをかってしまうモンターニュ子爵。実際、この時も自分勝手な判決を下したわけではなく、周りの雰囲気に流されて判決してしまったという感じで、結果としては恨みをかう立場ですが、そこまで悪い人ではないのかな?という印象でした。
ジョゼフがカリオストロ伯爵になってからは、どちらかというと利用されている感じだったような気がします。
今回も大活躍のましろっち
エクスカリバーで大活躍だった、ましろっちこと真白悠希様。物語の鍵を握る、ドクトル・メスマー(英真なおき)さんの屋敷のシーンで、「催眠術で一瞬で病気が治る」というホルカ男爵役でした。最初手が震えながらでてきた時は笑いがww
でもジョゼフの不思議な「力」で病気を治してもらい、客席も一気に物語に引き込まれた感覚がありました。
Sky Fantasy!
タイトル的にはパステルカラーの水色のようなショーを想像していましたが、ギラギラエネルギッシュなショーでした。
プロローグ
1年ぶりの宙組のショー。新生宙組のメンバーがキラキラしていました。
一瞬でしたが、手で「キ」を作るキキダンス(右手がピースで左手で1本指で「キ」をつくってルンルンする)もかわいかったです!
中詰め
全く心の準備がなかったところに、客席降り!しかもキキちゃんが先頭で!
しかも1階のA席の目の前の21列の22列の間のところを駆け回ってくれました!
客席降りってやっぱりテンションがあがるしうれしいですよね!
飛翔 はじまりのうた
白い衣装に包まれた宙組メンバーに囲まれたキキちゃんが歌うところ。
新しい時代が始まった!と感じることができました。キキちゃんが神々しく見えました。
それと同時に退団者のキヨちゃん(優希しおん)とさらちゃん(花宮沙羅)の見せ場もあってステキなシーンでした。
パレード
やっぱり、キキさくのトップコンビとずんちゃんの紫の大きな羽根が印象的でした。
おわりに
客席からはあたたかい拍手があふれ、舞台上の宙組のみなさんは本当に輝いて、本当に幸せな空間だっでした。
この日は十五夜の満月で、帰り道に月がきれいだったことも思い出しました。
そして翌日、決してなかったことにはできない事件が起きてしまいました。
私自身もショックを受けましたし、宙組はじめ、関係者の皆様のことを思うと胸がはりさけてしまいそうです。事件や報道については本当のことがわからないので言及は避けたいと思います。
宝塚と宙組は先が見えない状態で、私はただ待つことしかできませんが、明けない夜はないと信じて待ちたいと思います。
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